海にはさまざまな生きものが住んでいますが、そのなかには、水が汚れている場所に多くみられる種類と、きれいな水の場所で多くみられる種類があります。とくに海岸域に生息している生きものは、過去から現在までの長い水質の状況を反映しています。したがって、どのような生きものが住んでいるかを調べることによって、その地点の水質の程度を知ることができます。
この調査を通して、参加者にその場所の環境状態を知ってもらうことを主とし、自分たちの地域の海に親しみを感じてもらいながら、環境保全意識の啓発をはかることを目的としています。
潮がよく引く日の干潮時に、海岸(磯辺)に生息する生きものについて、参加者に観察・採集をしてもらいます。採集した生きもののなかから指標生物(20種)を調べ、その結果、観察した海岸がどの程度の汚れ具合であるか水質判定を行います。
調査については、次の教材を使用し、これに準じて実施します。
海岸や磯辺で生きものを捕まえます。 | 採集した生きものを図鑑などで詳しく調べます。 | グループ毎に水質判定を行い、その結果をまとめます。 | ||
磯辺にて生きものを採集 | 採集した生きものを調べる | 調査結果のとりまとめ |
各種採集道具(ヘラ、くまで、スコップなど)
岩に付いている貝を引きはがしたり、砂の中にいる生きものを掘り出す時に使います。
ルーペ・虫めがね
小さな生きものや生きものの細かい部分を観察する時に使います。
ピンセット
生きものをつかむ時に使います。
バット(白)
生きものを観察する時に使います。白い平底の容器なら代用できます。
ポリバケツ
採集した生きものを入れる時に使います。
※器材については、貸し出し可能なものもあります。
必要機材の一例
専門の知識をもった当協会職員3〜4名が担当します。
※参加者をグループ分けし、1グループに職員が1名付いて指導にあたります。