小・中・高生を対象に、海の環境保全の啓発活動につとめています。
環境学習
磯辺の教室

指標生物による水質判定

1.目的

海にはさまざまな生きものが住んでいますが、そのなかには、水が汚れている場所に多くみられる種類と、きれいな水の場所で多くみられる種類があります。とくに海岸域に生息している生きものは、過去から現在までの長い水質の状況を反映しています。したがって、どのような生きものが住んでいるかを調べることによって、その地点の水質の程度を知ることができます。

この調査を通して、参加者にその場所の環境状態を知ってもらうことを主とし、自分たちの地域の海に親しみを感じてもらいながら、環境保全意識の啓発をはかることを目的としています。


2.概要

潮がよく引く日の干潮時に、海岸(磯辺)に生息する生きものについて、参加者に観察・採集をしてもらいます。採集した生きもののなかから指標生物(20種)を調べ、その結果、観察した海岸がどの程度の汚れ具合であるか水質判定を行います。


3.実施要領

調査については、次の教材を使用し、これに準じて実施します。


  1. テキスト「広島県海岸・干潟生物調査マニュアル(改訂版)」
    PDFファイル  A4判  36ページ  広島県 編
  2. 指標生物写真下じき「水の汚れの指標生物(磯編)」
    A4判  掲載写真20点  (財)北九州市環境整備協会 編



1.テキスト

2.指標生物写真下じき

調査の進め方

1海岸や磯辺で生きものを捕まえます。   2採集した生きものを図鑑などで詳しく調べます。   3グループ毎に水質判定を行い、その結果をまとめます。
磯辺にて生きものを採集   採集した生きものを調べる   調査結果のとりまとめ

 

4.対象及び実施期間

5.必要器材

1各種採集道具(ヘラ、くまで、スコップなど)
  岩に付いている貝を引きはがしたり、砂の中にいる生きものを掘り出す時に使います。


2ルーペ・虫めがね
  小さな生きものや生きものの細かい部分を観察する時に使います。


3ピンセット
  生きものをつかむ時に使います。


4バット(白)
  生きものを観察する時に使います。白い平底の容器なら代用できます。


5ポリバケツ
  採集した生きものを入れる時に使います。


  器材については、貸し出し可能なものもあります。


必要機材の一例



6.講師

  専門の知識をもった当協会職員3〜4名が担当します。
  参加者をグループ分けし、1グループに職員が1名付いて指導にあたります。



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